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宇多田ヒカル 『Fantome』53万枚超え


8年ぶりのアルバム『Fantome』が1形態のみで53万枚超えのヒット
となった宇多田ビカル。

比類なき才能が最大の理由だが、6年ぶりの復帰という話題に頼らず、
「楽曲のみ「コメントテキスト」「歌ってしゃべる映像」と宇多田の
露出を段階的に増やしていったメディア戦略も功を奏した。

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「いきなり宇多田がテレビに出演するなど視覚に訴えると一過性の
話題となり、作品の魅力が伝わりにくい。彼女の最大の魅力である楽曲、
特に。歌声と歌詞”がフォーカスされるようにと考えた」
と語るのはデビュー以来、宇多田を手がけるユニバーサルミュージック
の梶望氏だ。

活動開始直前の3月にSNSなどでユーザーが過去曲について語れる場
を創出し、ファン心理をウォーミングアップ。

4月4日にNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』と『NEWSZERO』
(日テレ系)で楽曲のオンエアが開始されたが、この時点では楽曲以外
での露出はない。

しかし平日の定刻に繰り返し流れたことで、歌声と歌詞が多くの人々の
心に刷り込まれた。

亡き母への思いを込める

一方でファンとはSNSでより密度の濃いつながりも持った。
ツイッター経由での質問に宇多田が答える企画「ビカルパイセンに聞け」
がそれだ。

9月のアルバムリリース直前。ついにテレビに本人が登場。
8年ぶりの出演が話題となった
『ミュージックステーションウルトラェス30th』(テレ朝系)では
映画『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』の主題歌『桜流し』を歌唱したが、
そこでコアファンの心をくすぐる工夫も。

「1日限定公開のプロモーションビデオの制作を、映画を手がけた
スタジオカラーに依頼。1日で約140万回再生された」
が、ここでテレビでは初めて『Fantome』が「亡き母への思いを込めた作品」
と自ら告白。楽曲の深みがぐっと増した瞬間となった。

『Fantome』はITunesチャートでアジア各国でI位、米国でも3位となり、
国際的なヒットとなったが、これは全くの想定外だったという。

「活動休止の問、宇多田の意向によりYouTubeですべてのプロモーションビデオ
をフルで視聴可能にしていた。
それが海外でのファン増加につながり、今回のワールドワイドでのヒット
の素地になったのでは」

2月9日にはバーチャルリアリティを活用してファンと交流する斬新な企画
「30代はほどほど。」を予定するなど、話題が途切れず、
宇多田フィーバーは続きそうだ。


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